アジアンリゾートのルーツを旅する『アマン伝説』


長いこと気になっていた本でした。表紙には最高級アジアンリゾートの写真、タイトルは『アマン伝説』。読んだら、アマンに行きたくて行きたくて仕事が手につかなくなるのではないか、アマンジャンキーになり、仕事が手につかなくなるのではないか、という恐れから、何となく読まないでいたのです。
ところが、読んでいくと、そういった軽い宣伝めいた内容で次の休暇をアマンで過ごすように誘うのではなく、もっと深くじっくりと味わえるようになるまで、アマンを訪れるのを待った方がよいと諭されるよう。
本当のセレブが、世界中を旅した結果、本当に気に入った別荘をつくり、人にも泊まれるようにしたのが誕生の秘訣であることをまず学びます。次に、多くのリゾートのプールが取り入れている水面がプールの端とすり切りになっていたり、プールの片面が世界の先端のような無限の広がり持つ「インフィニティプール」を発明したのがゼッカであったりしたことを学びます。次第に、そのようなアイデアを生み出せるようになった彼の歴史に引き込まれます。それも、筆者の山口さんは、日本最古のホテルである富士屋ホテルを創業した山口正造氏が大叔父にあたるという旅を専門にするノンフィクションライターでそうです。アジアンリゾートという概念が生まれた歴史やさまざまな縁を念入りに調査するとともに、ホテルでの滞在のような超感覚的なことを見事に文字に落としてくれます。
アマンのルーツは日本の旅館にあるのではないか、というテーマも貫いており、日本にもアマンが出来そうだったというストーリーも非常に興味深いです。
最後に、この本を通じて私がゼッカに見たものを紹介させて頂くと、「環境を最大限活かしながら、旅人にとって最高の価値を吹き込む本当のイノベーター」です。旅好き、高い価値を生みたいと感じている方には業界を超えておススメします。旅行ガイドとしては決して読まないでくださいね。
『アマン伝説』からの名言

アマンとは、サンスクリット語で「平和」を意味する。 アマンプリとは、「平和の場所」という意味だ。 だが、アマンリゾーツが誕生するまで、サンスクリット語をホテルの名称に使うなんて、誰が思いついただろう。

気づいたこと
ライフスタイルを提案するのがイノベーション
今日の一言
素直にライフスタイルを提案するのがイノベーション
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