意外?当然?『サイエンス・ビジネスの挑戦』
最先端科学をビジネスにつなげることは最先端だからこそ難しい、という至極当たり前のことを数多くのデータと事例から思いしらされます。最先端の科学的発見がありさえすれば何とかなると考える研究者とも、最先端の科学的を保有していることで巨大なビジネスになると考えるビジネスサイドの人間のどちらも甘い、ということでしょうか。
技術とビジネスの両側がつながっているとはどういうことか?
「知識の質」
これに着目した深い深いビジネス書になっているのがこの本の特徴なのではないでしょうか。
暗黙知、すり合わせ、組織学習、リスク管理といった言葉が飛び交っている本なのです。研究室で白衣を着た人たちが黙々と研究をして、成果が出ると大儲け、というイメージからは程遠いのです。実際、ジェネンテックとアムジェン以外の大成功例は出ていないということです。
総じて、バイオテクの課題は
- 不確実性とリスク管理
- 複雑性・学際性とすり合わせ
- サイエンスの進歩の速さと学習の積み重ね
『サイエンス・ビジネスの挑戦』からの名言
バイオテクノロジー産業のように、サイエンスに基礎をおくビジネスの成否を左右するのは、サイエンスがビジネスに突きつける根本的な課題に対処するための組織やマネジメントの仕組みがどの程度備わっているのかだと、私は考えている。
気づいたこと
高レベルな「知識」の売買をするには、売買する両側に高レベルな知識が求められる
今日の一言
知的財産を創ろう
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『フューチャーセンターをつくろう』
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