『だから日本はズレている』


読みやすく、すらすらと「時代」についての「若者」の意見が分かる一冊です。
しかし、この本の主張は、そんなに「時代」も「若者」もわかりやすいものではない、ということ。
富国強兵や戦後復興、さらには経済成長のような単一の四文字熟語で表現できるような国ではなくなっていますよね。古市さんのように妙に大人ぶったオヤジっぽい若者もいるし、議員なのにもかかわらず都合が悪くなると泣き喚くようなオヤジもいます。
そういう複雑な時代になり、混沌とした時代になると、「リーダー」や「若者」に期待が寄せられるが、これは危険な逃げだという警鐘を投げかけてきます。日本の「おじさん」は恵まれており、何とかしてくれ、と玉が投げ返されているので、おじさんはちゃんと応えたいですね。

こんな「危機の時代」に「強いリーダー」が必要だという認識はもっともに見えてくる。しかし残念ながら、もはやこの世界は「強いリーダー」で解決できるような、わかりやすい仕組みでは動いていない。
社会を変えられるのは「若者」ではなくて「おじさん」だ。「おじさん」のほうが、若者よりも人脈もお金も経験も、あらゆるリソースを多く持っている。それなのに、自分は安全圏にいて「若者」が社会を変えてくれると勝手に期待するのは、あまりにも都合が良すぎる。

おじさんだけでなく、若者の勘違いも指摘していて、楽しめますよ。
就活を楽しめる人は、たぶん入社後も働くことを楽しめる。そして就活が大変だった人は、たぶん働いてからも大変だ。日本で生きる限り、就活カーストの呪縛から逃れるのは、難しい。
ありがちな、しかも何度も繰り返されてきた議論がなぜ結論に至らず、先送りがされるのかと言えば、こういう意見がしっかりされていないからでしょうね。アマゾンの書評は酷いことになってますが、理解の限界を超えている内容なんだと思います。

確かにタイトルは釣りぎみですが、そんなにズレてないと思いますし、結構売れてることを考えると、隠れファンも多いのでは?
『だから日本はズレている』からの名言

一人のリーダーが世界のあらゆる問題を解決してくれるなんて幻想以外の何物でもない。もしも今、何かどうしても解決したい問題があるなら、自分ができる範囲で動き出せばいい。

気づいたこと
「若者」という人はいないし、「おじさん」もいない
今日の一言
負けるな!日本人。

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