『日本のイノベーションのジレンマ』
人に教えられるほど「破壊的イノベーション」を理解している人は世界に100人程度しかいないと言います。(根拠を知りたい人はPMください)
そのうちの一人はこの玉田先生でしょう。
生まれた時からイノベーションが運命付けられた玉田俊平太氏の『日本のイノベーションのジレンマ』は、国内の読者向けに『イノベーションのジレンマ』、『イノベーションへの解』等々クリステンセンのセオリーを解説し、処方箋を記したものになっています。今さら「『イノベーションのジレンマ』を読むのは・・・」と思う人や、事例が古くてピンとこない人には、日本の事例をふんだんに取り上げたこの本は身近に感じるのではないでしょうか。
イノベーションを買収によって達成しようとする企業にとっても具体的な対策が示されていたのは新鮮です。「破壊的買収・四つのハードル」として紹介されているポイントは参考になります。
- 資源を買うのかビジネスモデルを買うのかを明確にする
- 買収先企業の価値を正確に見極める
- 妥当な条件で買収契約を結ぶ
- 買収した企業を適切にマネージする
「イノベーションのジレンマ」の原理を理解することと、イノベーション起こすことは実はあまり関係のないことです。つまり、破壊的イノベーションについて知識がなくても破壊的イノベーションを起こすことは可能です。
ですが・・・大企業にとっては「ジレンマ」という言葉があるように、こちらを立てればあちらが立たず。。。そのメカニズムを知るのは必須条件となるでしょう。
大企業にとってのメカニズムと、乗り越え方を知りたい人にはオススメする一冊です。
『日本のイノベーションのジレンマ』からの名言
イノベーションとは「機会をアイディアに変え、それを広く行き渡るようにするプロセス」である。
今日の一言
「ジレンマ感」を真剣に受け取り、何とかできる人は、過去にジレンマで悩み苦しんだ人以外にはいないだろう。
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