『機械との競争』にヒトは勝てるのか?


「機械との競争」とは何とストレートな題名なんでしょう。
この失業率の高さは、人間に変わって機械(とりわけコンピュータ)が仕事をしているからだと色々なデータを駆使して示しています。
まあ、敢えてそんなデータを沢山出さなくても、ほとんどのIT導入は仕事を効率化するために行っているわけで、当たり前の感覚です。
しかし、これまでの経済学者は、機械化や情報化による失業はないと主張してきたと著者らは非難します。そんな経済学者同士の争いはヨシとして、そのような流れにどうやって対応していくかです。
アートやクリエイティビティが必要な仕事はなかなか機械には置き換わらないし、肉体労働や高度なパターンマッチングが必要な仕事も一部で自動化されているだけです。しかし、ムアーの法則に従って技術革新が進むと本当に機械にすべての仕事を取られてしまうかも…
ここでの結論は、「機械とは勝負しない。機械を使う人間になれ。」
これからもテクノロジーの進歩は加速するし、真っ向勝負だと人間が適わないことも増えてきています。(将棋においても、プロが初めて負けました。)
ですが、実際にチェスで一番強いのは「コンピュータを使う人間だ」という例えに集約されているように、道具を使いこなす人なのです。
『機械との競争』からの名言

〔弱い人間+マシン+よりよいプロセス〕の組み合わせが、一台の強力なマシンに勝った。さらに驚いたことに、〔強い人間+マシン+お粗末なプロセス〕の組み合わせをも打ち負かしたのだ。

気づいたこと
そもそも人間が機械に仕事をさせている。それは新しい仕事を覚えるのが早いからだ。
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