『脳の中の天使』は存在するのか?ただの細胞の集まりか?


脳は深い。というより、人間は深い。人間は何のために生きてきたのでしょうか?なぜ人生の意味を考えてしまうのでしょうか?そう考える人間は猿や他の動物と何が違うんでしょうか?
この重い本を時間をかけて読んだとして、今の理解よりは深まるし、「ああ、そうだったんだ」という気づきはあります。だが、それ以上に、さらに謎は深まる。
著者はそういった謎が謎を呼ぶ脳科学研究者として経験したことや最近の発見や諸説を解説してくれます。
素人ならではのまとめはこんな感じです。

幻肢
幻肢とは腕や足が事故などで切断された後でも、本人は「ある」という確実な感覚がある症状。この研究することによって、脳が体をコントロールする仕組みは可塑的であることがわかる。
共感覚
タレントの中野裕太さんのように、一部の人が持つ文字に色を感じたり、音に色を感じるなど、通常とは異なる感覚を持つことを共感覚という。この感覚は共感やミラーニューロンなどを捉える上で手がかりとなる。
ミラーニューロン
ミラーニューロンとは人間や類人猿などが持つ脳の細胞で、自ら行動した時と、行動を見た時とで同じ反応をする。これにより人のマネや共感ができる。
言語の進化
「堅い音」「柔らかい音」などの共感覚的な反応ができるために、言葉も複雑な概念を扱うことができるようになった。
美的感覚
人が持つ美的感覚の多くは、生物として生存するために備わった反応の進化である。
内観
人は、自分の認識を認識することができる。認識とは何かを分かっていないのに、認識を認識するとはどういうことだろう。

『脳の中の天使』からの名言

模倣は、手本を通して知識を伝達する能力をもたらし、それがホミニンの進化において重要な一歩となった可能性がある。その一歩を踏みだしたとき、私たちの種はにわかに、自然選択を通した遺伝子にもとづくダーウィン的進化(何百万年もかかる進化)から、文化進化への移行をはたした。試行錯誤を通して(あういは、溶岩の火が灌木に引火するのを祖先のホミニドが目撃したというような偶然を通して)獲得された複雑なスキルを、部族のすべてのメンバーに、若い者にも年寄りにも、すみやかに伝達することが可能になったのである。

気づいたこと
ものごとの進化を調べることは、意味ある研究アプローチ
今日の一言
脳を知っても、ヒトを知ったことにはならないが、ヒトはどうかをする手掛かりにはなりそうだ

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