『遅考術』

頭の回転がよく、ポンポン答えを出す人が「賢い」と思いがちですが、そういう「思考の罠」について書いた本。というより、「思考の罠」に気づかせたり、矯正を手伝う本だと思った方がいいかもしれません。
脳にはバイアスが沢山あって、賢い人ほどこういうバイアスを自覚しながらゆっくり考えます。だから、①思考の間違いを回避する②よりよい思考を生み出す、ことができると言います。
いわゆるファスト・アンド・スローという早い思考と遅い思考の考え方を平易に、そして役立てるように丁寧に説明してくれます。フェイクニュースに騙されにくくなったり、陰謀論などにハマりにくくなったり、詐欺に騙されにくくなるための知恵のように書かれていますが、それでだけではなく、何かを成し遂げるためには必要な考え方なので、お勧めです。
『遅考術』からの名言
複雑な現象や出来事をきちんと検討するうえで欠かせない専門的で科学的な知識や方法は、直観に反することも多いため、簡単には身につけられず、ときに厳しい訓練を要するわけだ。科学が難しい理由の一つはそこにある。これに対し、陰謀論はそういうのを全部スキップしても、物事の深い真実を理解した気にさせてくれる。でもまさにそこに罠があるんだ。
今日の一言
“ちゃんと”考える機会は減ってますね
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『The Culture Map 異文化理解力』
『ノーラン・ライアンのピッチャーズバイブル』