イノベーション・オブ・ライフ!
いやー。この本は是非読んでいただきたいです。日本語タイトルはちょっと違うかな~って感じですが、内容はスゴイ!
クリステンセンファンであることを割り引いても、ここまで深い内容がぎっしり詰まっている本はめったにありません。
日本語版が出たのをきっかけに、innosight でもらった英語版を読みました。(ありがとうKevin!)
同級生のエリートMBAが経済的に成功しているにも関わらず、不幸な人生をおくっていること(逮捕されたエンロンの社長もいるようです)などから、幸せと成功の関係を紐解いてくれる本です。
この本には3つの重要なメッセージが込められています。
- 「法則」の重要性
多くのハゥツー本などに紹介されている、表面的な相関関係ではなく、因果を捉えたうえで、個人個人が答えを出すべきである。 - 成功と幸福の関係、盛者必衰のメカニズム
「イノベーションのジレンマ」によって明らかになったように、成功した企業は決して自ら負けようと思って負けたり、怠けたことによって失敗したのではありません。むしろ、成功して得たものを守ったり、優秀であるからこそ短期的で目に見えた成功が優先することによって、長期的で重要なことがらを後回しにしてしまうことによることを指摘しています - 目的と手段
目的を明確に。手段は手っ取り早いが、本質を見失いやすい。
この本のエッセンスはTEDにも紹介されていますのでこちらでも、概要を知ることはできますよ。
後半は宗教観が強い表現になっていますが、むしろキリスト教に限らず普遍的な価値観です。
How Do You Measure Your Life? からの名言
Worthy purposes rarely emerge inadvertently; the world is too full of mirage, paradox, and uncertainty to leave this to fate.
気づいたこと
経営と人生は共通項が多い。
今日の一言
この年の瀬で今年一番の本に当たった/
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経営を科学することはできるのか? 「世界の経営学者はいま何を考えているのか」
2012年のイノベーション本ランキング
[…] 「イノベーション・オブ・ライフ!」によって完全にクリステンセンのファンになってしまいましたが、「最終解」、そして「初代イノジレ」はいずれも名著中の名著だと思っています […]
[…] 学術書的に業界内で注目されている本を中心に書評が書かれています。以前も『イノベーション・オブ・ライフ』が紹介されたり、マルチジャンルで意外性が高いのも気に入っています。 […]
[…] 「イノジレ」古いですか? 読めば決して古くない事を改めて気づかせてくれます。 約20年前に発表された『イノベーションのジレンマ』のエッセンス、そしてその後の理論の発展、医療業界への応用が詰め込まれたお値打ち本です。 最後はもちろん『イノベーション・オブ・ライフ』。クリステンセンに、そしてイノベーション理論に急速キャッチアップしたい人は読む価値ありますよ。 『C.クリステンセン経営論』からの名言 […]
[…] さらに特筆すべきはクリステンセンの『イノベーション・オブ・ライフ』が8位に入賞していることでしょう!経営学ど真ん中ではないですし、利益の話はしてません。幸せを獲得するた […]
[…] 2012年に『イノベーション・オブ・ライフ』を出してから、もう4年空いています。 イノベーションを興すために不可欠な「ジョブ」の考え方を「ジョブ理論」へと進化させ、多く […]