女子に限らずイイ仕事をするための仕事術『がんばった分だけ認められる女子の仕事術』
私の目からすると、この本は決して女子のためだけではありません。イノベーションの本です。安倍さんが女性活用が成長を生むって言っているからではありませんよ。
会社に勤めながら意味のある仕事を成し遂げるための心得を与えてくれるからです。15年前にこの本に出会っていたなら・・・
筆者はカシオでBaby-Gの企画をしていた理系女子。社内にいるオジサンとは異なるアイデアを世の中に出すのが仕事となります。にも関わらず、社内を説得しないと企画が採用されないというジレンマ。これって、正にイノベーションのジレンマですね。なので、単なる女子向けマニュアル本と侮るなかれ。
もちろん、女子ピンポイントのアドバイスもあるので、職場に女子がいる人にとっても悩みごとを把握する上で役立つと思います。
で、その女子向けアドバイスは大きく3つ。
- 完璧主義を目指さない
- 正解思考にとらわれない
- オトコ化しない
これらのアドバイスが必要になるのは、一般に女性は結婚、出産、夫の転勤などによって非常に流動的にキャリアを考えざるを得ないということ。流動的だと、早いうちに成果を出そう、認められよう、と焦ってしまうということです。ふ~む。なるほど。
そして、女子に備わっている強みは以下の2つ。
- 共感的コミュニケーションスキル
- 仕事への謙虚な姿勢
納得ですね。
『がんばった分だけ認められる女子の仕事術』からの名言
社員一人ひとりの判断基準も、「組織全体の目的の達成に役立つかどうか」を軸にすることが理想ですよね。でも現実的には、「上司に叱られないかどうか」が、多くの人の判断基準、最優先事項になっています。組織全体のメリットよりも、まず目の前の自分自身の危機を回避することを優先してしまうのは、仕方ないことかもしれません。
気づいたこと
直感は正しい。だが、そのままでは伝わらない。
今日の一言
女子の方が女性よりしたたかに聞こえるのはなぜだろう?
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意外?当然?『サイエンス・ビジネスの挑戦』
『新興国マーケット進出戦略』
初めまして。
著者の千葉のり子です。
とても素晴らしい書評をありがとうございます!
かつての私の置かれていた状況を、「ジレンマ」という言葉で表現してくださったことに、涙が出そうになりました。
行間をしっかりと汲みとってくださことに感激しています。
心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。・゚゚・(>_<)・゚゚・。