簡単だけど、だれも教えてくれない『文章力の基本』
前回に引き続き、文章力関連をレビューします。さすがに「基本」と書いてあるだけあって、理屈も少なくポイントが淡々と書いてありとっつきやすい一冊になっています。
少し理屈っぽい人には物足りないと思いますが、すっきりとした分かりやすい文章を書くにはここに書かれている77の視点を持っていると役立つことになります。
句読点の打ち方や、話し言葉との一線を画すとか、ついつい陥ってしまいがちな書き言葉の罠は一度は知っておいた方が良いことばかり。
しかし、何よりも重要なのは「言いたいことを明確にする」ことです。
コンセプトを整理し、簡単に噛み砕きます。それから、分かりやすい言葉に落としていくという流れは最も重要なことになるのではないでしょうか。
文章力といっても様々な力が必要とされていますが、今回以下のような7つの力に分けてみてはどうでしょう。
- よいテーマを見つける「着想力」
- テーマに関わるさまざまな事象に連想を広げる「連想力」
- その中で書くべきことを峻別する「優先順位の判断力」
- 書くべきことを「構造的に把握する力」(脈絡なしに言葉を並べても、読み手は理解してくれません)
- そこに自分独自の考えを加える「創造性、独自性」
- 読み手の立場、心情、知識レベルなどを理解する「人間理解力」
- 言わんとすることを、読み手に伝わる簡潔・明瞭な言葉で表現する「言語表現力」
『文章力の基本』からの名言
一般に文章は、「理解」と「共感」を求めて書くものですが、抽象化された概念だけで共感を呼ぶことは困難です。人は、頭の中に具体的なイメージ(映像)を思い浮かべることができたときに、そこに感情移入して共感を覚えるのだと思います。
気づいたこと
母語は感性の言葉だから、きちんと理屈で理解するのは難しい。
今日の一言
売れてるんだよな~
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