『合理的なのに愚かな戦略』

合理的なのに愚かな戦略 
やっぱり、人間ってそんなに賢くないですね。
大企業ですら行っているマーケティングやブランディングは、そこまで考えられていません。むしろ、考えられすぎていて、顧客がどう感じるか?が忘れられているかもしれません。ルディー和子さんがこの本で説明しているのは、一見ロジカルに見える企業の判断が、人間の脳の構造と相容れないかということです。
例えば、価格設定。昔は一物一価ではなく、相手に応じ、状況に応じて価格を変動させているのが商売でしたが、今はかなりガチガチの硬直的なプライシングに。顧客どころか、競合に合わせることで顧客には却って他社と同じだというメッセージを与えてしまっています。価格設定は顧客へのメッセージだという話に深く納得です。
ブランディングも同様です。成功している欧米のブランドは、企業ブランドではありません。どの会社が作っているかどうかを顧客に意識させず、どんなコンセプトの製品なのかだけを強烈に伝えます。一方で、自社ブランドにこだわると、顧客へのイメージは変わらず、新しい製品の発売しても古臭いメッセージが伝わってしまったり、顧客の脳を混乱させたりします。
他にも、経営戦略の割り切れない側面について、あるあるな失敗というか、やってしまいがちな弱い行動パターンが凝縮されています。
ウチの上司イケてない、ウチの会社イケてない、と感じる方にとって、ナゼがはっきりする面白い一冊です。
このタイトル大好き。タイトル買いを裏切りませんでした。
『合理的なのに愚かな戦略』からの名言

一流企業の頭脳明晰であろう経営者が、なぜ、同じ間違いを繰り返すのか?米国ビジネススクールの著名な学者によって書かれた経営書を熱心に読む経営者たちが、なぜ、誰からも指摘されるような単純な間違いを犯すのか?理由は簡単です。ほとんどの経営やマーケティング戦略に関する本は、読者が論理的に考え意思決定を下すことを前提として書かれているからです。

気づいたこと
タイトル買いもブランディングとマーケティングで仕組まれているかも。
今日の一言
脳は最後のフロンティア

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