未来をつくる企業内イノベーターたち
実はこの本の登場人物のお一人にお会いしたことがあります。とてもエネルギッシュな方でした。
この本を読んだことが出会いのきっかけでした。
このように、この本はリアルに現在も働いている人たちが取り組んでいるイノベーションに光を当て、ドキュメンタリータッチで語ってくれます。なかなか聞けないような話がたくさん書かれています。
「ソーシャル・イントラプレナー」とは耳慣れないですが、
ソーシャル=食糧問題や医療問題などの社会的な問題を解決するために
イントラプレナー=社内起業、つまり会社内で新しいビジネス提案をして活動している人
という意味です。イノベーションには生活や社会を変えるという意味が含まれていますから、まさにイノベーターということになります。
アントレプレナー、つまり起業家には資金を集めるという大変困難な壁があるのに対して、イントラプレナーは自分の会社そのものが投資家になってくれる反面、さまざまな苦労が待ち構えている…
会社の中で会社の中で大きな夢を語り、提案し、実現していった人ってドラマの中にしかいないと思うじゃないですか。でもやっぱり実際にいるんですよ。あんまり社外には聞こえてこないし、その会社の主流じゃないから目立たないだけで。でもこの本を読むと確かに、そうやって会社をうまく利用しながら夢を実現し、会社の新たな事業を築いた人がいることが分かります。
とりあげられているのは
- 積水化学 タンザニアでバイオ燃料事業
- NECビッグローブ IT市民農園
- 味の素ハートランド 飼料用アミノ酸
- リコー シリコンバレー進出
- 富士ゼロックス 環境にやさしい新型複合機
- サントリー 環境にやさしいワイン
- スワン 障がい者がイキイキと働くビジネス
- 損害保険ジャパン 干ばつ被害軽減のための新型保険
- 帝人ファイバー 新しいリサイクルシステム・池田裕一郎)
- グンゼ 下着の直営店立ち上げ
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『企業内イノベーターたち』からの名言
「シリコンバレーで何かやろうというような、まったく新しいものを生み出す不確実性のプロジェクトには、事前に何もかも決めてから走り出すようなやり方は向いていない。方向性だけ決めて、まずはとにかく場をつくる。あとは足掻きながら、トライ&エラーを繰り返しつつすすめていけばいいとかんがえたんです。そうでないと、結局は一歩も前に進めないようになりますから」
– リコー瀬川秀樹談気づいたこと
型破り――これはやっぱり褒め言葉ですね今日の一言
こんなロングテール本を紹介するなんて、アマゾンのおすすめ提案がかなり凄いことになってるテクニック マインド 革新度 明日は誰のものか イノベーションの最終解 そんな教科書あったのか??アントレプレナーの教科書