『専門記者200人が選ぶ 明日を拓く55の技術』
今年最後のレビューは『専門記者200人が選ぶ 明日を拓く55の技術』。
この本はタイトルのままで、日経BPの各業界を見ている記者がインパクトがあったと思う技術をそれぞれ推薦し、一部を紹介しているものです。
この本は私が関わっているプロジェクトを推してくれた記者の方から贈られたものとして、年末レビューに相応しい?と思いましたのでご推薦です。
まず、どんなに専門的で幅広い技術領域であっても1~2ページでそのポイントを説明していることに感心しますね。自分の専門とは違う技術領域のことに触れる機会もこれから沢山あると思いますが、非常に参考になります。特に技術というのは常に新しいものですので、それを身近に表現していく力量は大事です。専門記者の方も、日々キャッチアップしないといけない、今知っていることはすぐに陳腐化する、と言っています。そのキャッチアップの参考になるのが、あまたある技術の分類方法。
- 人と一体になる技術
- 人の代わりを務める技術
- 人や環境に優しい技術
- 人を助ける医療技術
- すべてをつなぐ技術
- 意外な組み合わせの将来技術
というように、人間を真ん中において、分類しています。少し身近に感じませんか?
紹介されている技術はトータルで55個。その中で面白いと思ったものをいくつか挙げます。
- パワードスーツ、ロボットスーツHAL
- 「赤プリ」を静かに縮めながら解体する技術
- 東横線渋谷駅をわずか4時間で地下化する直下地下切り替え工法
- iPS細胞を用いた加齢黄斑変性の治療
- 次世代プログラミング言語Scala
- 高解像液晶技術IGZO
- ガラスで発電するシースルー太陽電池モジュール
- 宇宙エレベーター
本当に幅広いですね。
『明日を拓く55の技術』からの名言
人に近く、人を気づかう優しい技術は今も昔も日本の十八番である。日本人は概して、人に気をつかい、情がこまやかかつ控え目、優美なものを好む。
気づいたこと
日本の建設技術ってなかなかスゴイ
今日の一言
ヘリウム封入HDDも入れて欲しかった
テクニック | |
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革新度 | |
まさに『がんの教科書』
2013年のイノベーション本ランキング