『小泉今日子はなぜいつも旬なのか』というより「純」なのか?

小泉今日子はなぜいつも旬なのか (朝日新書) 
小泉今日子書評集』によってプチブームが始まってしまいました。
タイトルはキャッチーな『小泉今日子はなぜいつも旬なのか』。
読み進めていくと、小泉今日子を二つの側面で歴史的に紐解いていきます。まるで歴史上の人物かのように・・・
一つは、昭和から平成にかけての世俗文明の流れとして。そして二つ目は小泉今日子が芸能界でどのようなポジションにいたのか。
ビジネス書でいうと、外部環境とポジショニングですね。
芸能界や世間の風俗は、非常に流動的で主観的でとらえどころがなく、一所懸命に解説されても興味がない人にはまったく面白くないかもしれません。同じ世代の人間なら共鳴できる出来事やかつてのアイドルはめちゃくちゃありますが、そういうものに興味ない方には、ともすれば言葉の遊びに感じられることでしょう。しかし、これらの環境に即して、変化のチャンスをことごとく捕らえながら進化するキョンキョンを追体験するのはメチャクチャ面白いです。
決して恵まれた環境で育ったわけでも、他のアイドルと比べるとずば抜けた才能があったわけでないながら、最終的な差を生んだのは何なのか。

けれども、変わらずに一芸に精進することで勝ち残れるのは、「特殊技能に生きる人間」に限られます。年齢やポジションに応じてスタイルを変えなければ、活躍できる期間が短くなる。それが一般原則です。

どんな職業でももちろんそうなのですが、芸能界は結果がはっきり出ます。一般原則を味方につけて成長し続けたキョンキョンはどんな変わり方を実践しているのでしょう。
ヒントはこの辺にありそうです。

「『わからないこと』を持ちかけられたときには、とりあえず言われたとおりにする。そのうえで、自分に向かないと見きわめがついたらキッパリ拒絶する」これが小泉今日子の基本方針です。

「失われたもの」と向き合うことと、自分の現状を踏まえること。この二つはどちらも「再生」のために欠かせません。

この本は自分のなかでは、芸能人のケーススタディを使ったマーケティングとイノベーションの本です。硬くないビジネス書を求めている方にはぴったりでしょう。
しかも最後には丁寧に「小泉今日子に学ぶ7カ条」というのが挙げられています。人生においても、ビジネスにおいても大切なことばかり。

  1. 「メタ認知」をできるようにする
  2. 「ハードルを飛べない自分」を許す
  3. 失うことを恐れない
  4. 「人に薦められたこと」は一度はやってみる
  5. 「ここではないどこか」にイキナリ行こうとしない
  6. それをすることで「何を目指しているか」を意識する
  7. 「マウンティング」しない

『小泉今日子はなぜいつも旬なのか』からの名言

どれほどの「才能」や「チャンス」を与えられたとしても、順境だけを生きる人間はいないということなのだろう。

今日の一言
再婚もアリですね。

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One Response to 『小泉今日子はなぜいつも旬なのか』というより「純」なのか?

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