たった3つのマネジメントコントロールで仕事は変わる 『MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み』


マネージャーとして上手くできていたはずなのに、チームメンバーやミッションが変わったら回らなくなったという経験は誰しもあるのではないでしょうか?
それは3つのマネジメントコントロールが使い分けできていないからです。
この考え方は、まさしくどんな現場でも(そして家庭においても)役に立ちます。
ではそのように、どんなマネージャーも持つべき3つのコントロール方法とはなんでしょうか?

行動コントロール
 最も細かく指示を与えていくという方法。人によるバラツキも減らし、誰がやってもできるところまで指示を噛み砕く。「行動」を管理することで、再現性と効率を高める。反面、臨機応変な対応や自主性が損なわれる。
結果コントロール
 途中のやり方には自主性を重んじる反面、結果については責任を持たせる。「売上」や「顧客満足度」のような成果を設定するが、その成果を出すための手段については個人や組織に考えさせ、委ねる。現場に合わせたやり方を導入できたり、臨機応変な対応ができる反面、それぞれの目標によってばらばらになり部分最適が進む。

環境コントロール
 業務ではなく組織の風土やシステムといった環境をコントロールし、メンバーの価値観を揃える。経営理念、組織ルール、評価報償のシステムをコントロールすることで組織に人を惹きつけて同じ価値観を持つ共同体をつくる。難しいコントロールが必要で長期的な変化しか期待できない反面、長期間にわたって強い組織をつくることができる。

3つのコントロールはそれぞれ長所短所があるだけに、上手にブレンドして応用していくことが重要になります。つい、自分の得意なコントロールに偏ってしまいがちですが…そこはチームと目的に照らし合わせてですね。

また、「行動」と「結果」は意識してどのようにブレンドして、どこまでメンバーの自主性に任せるべきか迷うことはよくありますが、3つのコントロールのなかでもつい忘れてしまうのが、「環境コントロール」です。行き過ぎた成果主義のように結果コントロールだけを強化すると、ギスギスした雰囲気になります。それをやわらげ、全体として強調していく雰囲気をつくるためにも環境コントロールが重要になります。
例えば、高度成長期には品質を安定的に大量に生産することが求められた日本企業は、行動コントロールに偏って会社ができている傾向にあります。それに気づいて自主性を重んじようと行動コントロールを緩めるまでは良いのですが、結果や環境をどうするというマネージメントに苦心しているような気がします。「新しいアイデアを出せ」という指示はあくまでも行動コントロール的なやり方ですね。
使い分け方や事例については、すべては紹介できませんが、地味ながらかなり役立つ本ですのでおススメです。
『 MBA流 チームが勝手に結果を出す仕組み リーダーはたった3つの武器があればいい』からの名言

これらの例からもわかるとおり、「行動コントロール」が強くなりすぎると、前例主義や事なかれ主義に陥って、だんだんと組織が硬直化していく。

また「行動コントロール」で、他人を思い通りに動かす“快感”は、ある種の「全能感」を刺激するため、未熟なマネージャーほど、その力に溺れてしまう。

基本的に「結果コントロール」は、個人を独立させ、組織をバラバラにする外向きの力を持っている。その力をつなぎ止めておくには、中心に向かって強力に引き寄せる逆向きの力が必要だ。その力こそが、次章で紹介する3つ目の方法である「環境コントロール」である。

気づいたこと
流行の結果や環境だけでなく、行動コントロールの良い点も再確認
今日の一言
「MBA流」というのは諸刃の剣?!

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