『医療者のスライドデザイン』

いやぁー。タイトル完璧ですね。

医療関係者だってスライドつくるんですよ。いっぱい。

でも、正式に習ったことなんてないし、全員我流だったりするし、先輩や上司からただ単に綿々と受け継がれているわけです。古いデザインが。

実例も交えて、かなり具体的。

結局、デザインって使い手(スライドの場合は聴衆)に、脳を使わせずに理解を促進するものだから、医療関係かどうかはあんまり関係ないんですけど、それがズバリと具体的に説明されていて勉強になりました。

『医療者のスライドデザイン』からの名言

背景に色を加えることで表現の幅は広がりますが、気を遣うポイントも多くなってしまいます。

今日の一言

スライドって奥深い割に職人がいないかも。

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『メンタル・コーチング』

WBCで日本が優勝したのは偶然なのか必然なのか?
当然、勝負にこだわるなら必然性の高い勝ちを追求したいところ。
それを個人レベルで行うのが、選手だとすれば、チームというレベルで行うのがコーチの役目。

筆者の白井一幸さんは言わずと知れた名コーチ。栗山監督をサポートしたという脇役感もありますが実際のコーチングとセオリーには定評があります。

選手を「信じる」とはどういうことなのか。
「常勝」を目指すということ。
どういう言葉をかけるべきなのか。

リーダーを目指すなら、そして勝つためには知っておきたい。

『メンタル・コーチング』からの名言

もちろん、「コーチ」になれば自動的に「コーチング」できるわけではない。

白井一幸

今日の一言

毎回勝とうとすることと、毎回勝つチームをつくるのとでは目標が相当違う。

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『ハーバード日本史教室』

まず、ハーバード大学で日本史を教えていることに驚きます。
つぎに、ハーバード大学で教えている日本史が日本人のそれとは切り口が異なることにも驚きます。
どちらが本当でどちらが嘘とかではなく、ハイライトするポイントが異なるんですね。

内容は、ハーバード大学で日本について教えている教授らにインタビューを行うという対談形式の本です。日本人として少し恥ずかしくなるほど、知らないことが多いし、さらに言えば日本に対する愛も深い。

日本愛を再確認できる本ですし、世界からどう見られているのか?なぜそもそも研究されているのか?を学ぶことのできる素晴らしい一冊です。

第1講義 教養としての『源氏物語』と城山三郎―日本通史 アンドルー・ゴードン

第2講義 『忠臣蔵』に共感する学生たち―江戸時代 デビッド・ハウエル

第3講義 龍馬、西郷は「脇役」、木戸、大久保こそ「主役」―明治維新 アルバート・クレイグ

第4講義 ハーバードの教授が涙する被災地の物語―環境史 イアン・ジャレッド・ミラー

第5講義 格差を広げないサムライ資本主義―アジア研究 エズラ・ヴォーゲル

第6講義 渋沢栄一ならトランプにこう忠告する―経営史 ジェフリー・ジョーンズ

第7講義 昭和天皇のモラルリーダーシップ―リーダー論 サンドラ・サッチャー

第8講義 築地市場から見えてくる日本の強みと弱み―和食の歴史 テオドル・ベスター

第9講義 日本は核武装すべきか―日米関係史 ジョセフ・ナイ 第10講義 世界に日本という国があってよかった―経済学 アマルティア・セン

では、どんなことが日本の優れた特徴なのかというと、「人情」がベースにあること、倫理的な資本主義の歴史が長いこと、文明的な成熟度が高いこと、などが共通項のようです。一方で課題は、他国への理解が低いこと、過去の整理が曖昧なこと、などが挙げられていますね。

『ハーバード日本史教室』からの名言

日本は、「大きな社会的な動乱をおこさずに、課題を解決していく方法はある」ということを示す世界のモデル国となれると思います。

アンドリュー・ゴードン

インドには古くから「善き人になるためには三つの道がある」という考え方があります。一つめは知識を得る道 (Jhãna)。二つめが神に帰依する道(Bhakti)。そして三つめが良い行動を実践する道(Karma)です。

アマルティア・セン

今日の一言

他者を通してしか本当の自分はわからない。

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『キーエンス解剖』ていうか死亡解剖くらいかな

秘密のベールにくるまれた高収益企業「キーエンス」を記者が追った本。

新聞記者と言えば、表面的なことを追って煌びやかに読まれる内容をドラマチックに書く、といった偏見がありました。ですが、キーエンスという会社が謎すぎて(著者はそれなりに接点ありますが)、淡々と得られた情報を繋ぎ合わせるだけでも魅力的な一冊に。

新聞記者による経営書で思い出すのは、ジェシカ・リビングストンによるFounders at Work ですが、そのくらいどんどん嵌っていって欲しいですね。というのも、キーエンスのような会社は「当たり前のこと」を「徹底的に」やっているからです。ある意味、これが経営の極意かもしれません。

『キーエンス解剖』からの名言

キーエンスOBと話していても、「目標意識」「目的意識」「問題意識」という言葉が頻繁に出てくる。

今日の一言

凄い人は身近にいるし、凄い会社は日本にもある。青い鳥より日々のルーチン。

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『47原則―――世界で一番仕事ができる人たちはどこで差をつけているのか?』

この本が一番いいのは、本人が手掛けた翻訳本であること。

トップのコンサルファームで身につけたスキル、といった本はいくつもありますが、本人が書き、本人が日本語で届けるという内容が貴重です。大前研一以来?ですかね?

もちろん、どれも納得できるし、コンサル以外のビジネスマンに役立つ内容です。読みにくい翻訳本に飽きたらぜひ。

『47原則』からの名言

どの原則も、実践すること自体は難しくないと思います。ただし、「どの原則も明日から即実行できるけれど、本物の能力として完全に習得するまでには時間がかかる」ことを忘れないでください。

今日の一言

本物の超一流から学べる機会は少ない

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『The Fabric of Civilization』

タイトルを直訳すると『文明の布』ですが、Fabricには「組織」という意味もあるので、『文明の組織』とも言える、むしろそっちの方が合ってるかもしれません。人間の文明が発達した背景にある布、具体的には、繊維、紡織、染色…様々な技術の歴史と文明の関係をここまでか、という具合に語る本です。

そもそも、なぜ私たちは服を着るのか?という根本的なニーズや、どのようにそのニーズに応えて来たのかという歴史を知ることは知的好奇心を刺激してくれます。さらに、その歴史は技術とイノベーションが紡がれているものなのです。このように言葉にも入り込むほど「技術」が私たちの生活に溶け込んでいる領域は繊維や服飾を超えてありません。

日本人目線で読んでも、絹の輸出、製糸会社などが近代化を推し進め、日本の国力を高めたことなどを改めて気づかされます。もう少し繊維について詳しかったら面白く読めたとは思いますが、十分面白い。お勧めです。

『The Fabric of Civilization』からの名言

The most profound technologies are those that disappear. They weave themselves into the fabric of everyday life until they are indistinguishable from it.

今日の一言

もうちょっと読解力があればさらに楽しめたかも。

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