2022年のイノベーション本ランキング

越年アップデートでさらに凹みます。

 

まず3位については、レビューも書けてませんが…
『The Fabric of Civilization: How Textiles Made the World』という本。

解説を早く書きたい…とにかく、衣類や繊維などの歴史には必然と偶然による発明と普及が織りなす壮大なストーリーがあるということです。技術屋ロマンをくすぐります。

 

2冊目はこちらです

Who You Are?と「あなたは誰モノなのか?」と尋ねてきます。
つまり価値観。価値観を共有するための文化、特に企業文化についてHard Thingsのベン・ホロウィッツが語るわけなのですが、まぁ面白い。彼の凄い所は自分の経験だけでなく、歴史や専門家からの視点を入れているところ。超最高級の事例は歴史上あまり登場していないとすれば当たり前かもしれませんが。

そのWho You Areも触れている一冊がベストです。

 

2022年のベストは文句なく『異文化理解力 Culture Map』!膝打ち度最強。サイトからの追加データにも課金するなど、この本は使い倒しました。アメリカは世界ではないし、世界の中心でもない。どちらかというとシンガポールの方が中心に近いかも?

時代をいくつも超えてきただけのことはあります。今さらながらお勧めします。

ではまた来年!

『Deep Skill』

仕事って組織でやるんで、組織を動かす力は必要ですよね?

でも、案外そういう力を教えてくれるところはない、って思いませんか?学校や会社の研修では教えてくれないスキルなのだと思います。

そういうことを「ディープ・スキル」として説明しているのがこちらの本です。

そうは言っても、デキる人にしか関係ないでしょ?という批判は聞こえてきますが、たぶんそうです。かなり高度でレベルの高い仕事レベルを求めてきますね。なので、「ディープ」なのかな、と。ヤバいですね(笑)

『ディープ・スキル』からの名言

「人間心理」と「組織力学」に対する深い洞察力。そして、その洞察に基づいた的確な行動力。この2つの能力を兼ね揃え、人と組織を巧みに動かす「実行力」を身につけたときに、はじめて「仕事ができる人」という評価を勝ち取ることができるのだ、と。

今日の一言

ディープかどうかはおいておいて、まっすぐ進むには色々なものをなぎ倒さないといけませんね。

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『ノーラン・ライアンのピッチャーズバイブル』

恐らく史上最強のピッチャーによる長期間第一線でパフォーマンスを出し続けるための「バイブル」。

何人、いや何十人ものプロのピッチャーが参考にしていると言われていますが、ピッチャー以外にきっと読まれているはずです。なぜなら、アスリートであろうとなかろうと、ただ瞬間風速的に勝つことと、勝ち続けることは違うからではないでしょうか。

しかも、勝ち続けた人というはそうそう多くないですし、知恵というのはそんなに簡単に取り出せるわけではないからです。

したがって本の内容は、メンタル、休養、食事、筋トレ、ストレッチ、ルーチン、マインド。1日の過ごし方も1年の過ごし方も。超一流から学ぶことは多すぎます。

『ピッチャーズバイブル』からの名言

運動選手にかぎらず、人間は心にハリを失ったらおしまいだ。

今日の一言

本物の超一流から学べる機会は少ない

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『遅考術』

頭の回転がよく、ポンポン答えを出す人が「賢い」と思いがちですが、そういう「思考の罠」について書いた本。というより、「思考の罠」に気づかせたり、矯正を手伝う本だと思った方がいいかもしれません。

脳にはバイアスが沢山あって、賢い人ほどこういうバイアスを自覚しながらゆっくり考えます。だから、①思考の間違いを回避する②よりよい思考を生み出す、ことができると言います。

いわゆるファスト・アンド・スローという早い思考と遅い思考の考え方を平易に、そして役立てるように丁寧に説明してくれます。フェイクニュースに騙されにくくなったり、陰謀論などにハマりにくくなったり、詐欺に騙されにくくなるための知恵のように書かれていますが、それでだけではなく、何かを成し遂げるためには必要な考え方なので、お勧めです。

『遅考術』からの名言

複雑な現象や出来事をきちんと検討するうえで欠かせない専門的で科学的な知識や方法は、直観に反することも多いため、簡単には身につけられず、ときに厳しい訓練を要するわけだ。科学が難しい理由の一つはそこにある。これに対し、陰謀論はそういうのを全部スキップしても、物事の深い真実を理解した気にさせてくれる。でもまさにそこに罠があるんだ。

今日の一言

“ちゃんと”考える機会は減ってますね

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『The Culture Map 異文化理解力』

久々に震えるノンフィクションを読んだ気がします。
こういうことだったのかー---!って、これまでの違和感やモヤモヤを整理してくれたエリン・メイヤーは感謝です。特に「コミュニケーション」と「評価」の仕方にここまで国民性があるとは、目から鱗。

この本は、まずは海外で働くと感じる色んな「違い」がなぜ起きるのかを教えてくれます。そして、その「違い」は乗り越えられると思わせてくれます。

さらに、外国との文化の違いに限らず、国内企業間でも存在するカルチャーギャップを乗り越えていくヒントも存分に提供しています。そして読み進めると、日本の伝統的企業が時代に合わないカルチャーを持ち合わせていることも徐々に感じていくことになります。従業員、特に若手の、が気づいているものの、直しにくいこともカルチャーで説明できます。

果たしてどんなカルチャーがイノベーションに向いているのか。事業成長にどのようなカルチャーが必要なのか、捉え直してみるチャンスです。改めて自社の文化を見つめ直してはどうでしょうか?海外で成功したい人にもマストですね。

『異文化理解力』からの名言

ローコンテクストの文化圏においては、シンプルで、明快で、曖昧さがないことが効果的なコミュニケーションだとされており、多くのコミュニケーターがこの要件に従うが、たいていは十分に自覚的ではない。

今日の一言

要素分解は西洋文化。帰納的に理解して納得したのは東洋の文化。

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『お金のむこうに人がいる』

この本はわかりやすい経済学というより、わかりやすいMMT。

経済学がケインズで止まっている人は読んでアップデートした方がいいかも。

人を助けることで稼いでいるうちは、誰もがハッピーってことでいいでしょうか?つまり、人を助けていない人が害悪ってことですかね。

シニカルに書きましたが、いい本です。

『お金のむこうに人がいる』からの名言

作り出すモノは、形があるものだけではない。サービスや制度、仕組みなど、僕たちの生活を豊かにするものすべてが含まれる。経済活動によって増やせるのは、お金ではなく、人々の感じる生活の豊かさだ。

今日の一言

人の為になる≠働く≠稼ぐ≠儲ける

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