『起業の心得』
起業家ってチャラチャラしてる、って印象持ってませんか?
最近は一円で起業ができたり、ハードルが下がっているのでそんな印象もあるかもしれません。しかし、アルプス技研の創業者である松井利夫さんは、そんな時代とはかけ離れた時に会社を起こし、語るべきストーリーがあるのです。
会社が生まれ、成長したり、衰退するのは、中の人がやっていることなんだ、ということを感じさせる一冊。
「合理的浪花節経営」を志向する松井さんは、合理性と人間性をなるべく高いレベルで融合させようと試行錯誤します。
起業から会社が成長する物語として読んでいくと、本人の成長とともに「起業家の心の成長段階」というものが紹介されて、深く納得。
〔第一段階〕物理的現象を中心とする考えで行動する
この段階では、金、物、肩書き、バッジ、取引条件等が思考・行動の基準となっている。
〔第二段階〕精神面を重視する思考や行動をとるようになる
この段階では、心、教育、理念、ビジョン等が思考・行動の基準になってくる。
〔第三段階〕企業の公的使命を考え、行動するようになる
この段階に至ると、真の経営とは何か、真実とは何かを追求し、動物の本能である親が子を育てる心情に近づく。
名言の多い本です。
『起業の心得』からの名言
ライバルとは、同業者ではなく時代の変化である
今日の一言
企業の成長が人の成長につながることは幸せである。
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「なるほど!」の量産?!
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