『Epic Disruptions』

イノベーションに取りつかれている私にとって、ど真ん中の本。

破壊的イノベーションを学んで以来、文明が発展してきた歴史について新たな視点を与えてくれました。それまでは、理系の私にとって歴史は暗記科目で、過去の出来事は関連のないイベントの連続でした。しかし、イノベーション、特に破壊的なイノベーションについてのインサイトが深まれば深まるほど、人類が新たな技術を獲得し、発展してきた経緯は必然の連続で、一つの物語として見えてきます。

「破壊的イノベーション」という言葉を生み出し、その理論を築いた故クリステンセン氏の愛弟子であるスコット・アンソニー氏は11の技術を取り上げ、実に魅力的にその発明と普及(そう、イノベーションとは発明と普及を指します)を語ります。その語り口は実に見事で、テーマがレシピ本であっても、活版印刷であっても、使い捨てオムツや、トランジスタであっても、身近に感じざるを得ません。

スコット・アンソニー氏は、11の「Disruption(破壊・混乱)」という共通したイノベーションを取り上げています。これは、複雑なことをシンプルにしたり、高価なものを安価にすることで既存の市場を変革したり、新たな市場を創造するようなイノベーションであると定義しています。iPhoneのようにいかにも破壊的イノベーションだと認識されているストーリーはさることながら、「科学」そのものも発明され、普及とともに世界を変えていったプロセスを知ることは、私たちの社会を理解し、現在の文明の利器の有難みを感じる以上に、世の中に未だ残る問題を解決するための考え方を示唆してくれます。

また彼は、Disruptionを独立した個人による集団的な営みだと述べています。ここで紹介されている11の物語には、明らかに主人公が存在しているが、同時に周囲とシステマチックに技術を普及させているストーリーとも取れます。新しい発明がいつしか大衆の目に触れて一気に拡がるというのは錯覚で、ニッチな用途から小さく採用され、性能を高めつつ次第にメインストリームになるというパターンは共通項として見て取れるのです。

『Epic Disruptions』からの名言

Remember that technology develops faster than people’s lives change to adapt to the technology. That which is not good enough and that which is too expensive today inevitably gets better and gets cheaper.

今日の一言

歴史は人間界の力の歴史ということは、技術史と切っても切れないですね

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