『ホモ・デウス』神は意識を持つか?

『サピエンス全史』の著者ハラリ教授の最新刊を読みました。『サピエンス全史』の続編です。前作は、地球の過去を振り返り、ヒト、つまりホモ・サピエンスという生物が、いかに特殊なものなのかを俯瞰しました。今作は、その世界観で未来を投影していきます。

人類の歴史は飢餓と病と戦争との戦いの歴史だったと振り返ります。その戦いに一つ一つ勝ち続けている歴史。飢餓も病も戦争も完全にはなくなっていないけれど、この3つの命を脅かすリスクは劇的に下がっています。このままいくと、人間は簡単に死ななくなる、と予言します。不死を手に入れ、幸福を目指し、神をも越えようという人類をさして「ホモ・デウス」、つまり神のヒトというタイトルですね。

これは科学の発展、技術の進化、そしてヒューマニズムという思想が連動した結果です。ヒューマニズムは人間性を何よりも尊重し、神を尊重していた時代と比べると科学や技術を人類のために用いることを邪魔しません。
技術の進化は、私たちの知性を上回る知性であるAIを生みます。科学の発展により、私たちの感情や意思も単なる電気信号や化学反応だということがわかってきました。私たちが意識だと思っていることは、さまざまなインプットを処理するアルゴリズムにすぎないのではないかと。これは、ヒューマニズムの次の思想の兆しだとも言うのです。その思想とはデータイズム。つまり、世の中の情報が私たちの行動を支配し、その行動を支配するデータに大きな価値があると見なされます。
すでに私たち自身よりも、自分たちを「知っている」機械が存在します。その機械には意識が宿っていないにもかかわらず、知性があるのです。こういう未来が待っています。

そのような未来に立ち向かうために、筆者は最後に3つの問いを投げかけて終わります。

  • 私たちのような生き物は、単なるアルゴリズムなのだろうか?命とは情報処理活動に過ぎないのか?
  • 知性と意識のどちらに価値があるのか?
  • 意識は持たないけれど、人間よりも知性のある存在が増えたとき、政治、社会、そして私たちの生活はどうなるのか?

怖いと思うでしょうか?すでに見えている世界に見えるでしょうか?それとも筆者が一つの膨大なストーリーとして描くように、必然だと思うのでしょうか?

『Homo Deus』からの名言

Indeed, we sometimes don’t really want to hear our authentic voice, because it might disclose unwelcome secrets and make uncomfortable requests. Many people take great care not to probe themselves too deeply.

Precisely because technology is now moving so fast, and parliaments and dictators alike are overwhelmed by data they cannot process quickly enough, present-day politicians are thinking on a far smaller scale than their predecessors a century ago.

今日の一言未来は常に怖さと可能性を内在する。

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最新SECI『イノベーションを起こす組織』

 
日本が誇る野中郁次郎先生によるSECIモデルの進化系を読むことができる本です。こう書くと、かなり間口が狭い感じがしますが、実際これまでの作品を読んだ方が理解は深まると思います。

でも事例が豊富なので、身近に感じやすい内容です。JR九州、東北の海女小屋、僻地医療サービスを提供する医療法人ゆうの森、フォレストコーポレーション、九州産交バス、旭山動物園、食べ物付き情報誌「食べる通信」、図書館運営サポートリブネット、ラクーンが新しい価値を生み出す過程を知ることができます。

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