『モデルナはなぜ3日でワクチンをつくれたのか』

タイトルが長いと、中身の説明が要らなくなりますね。
で、なぜ3日でつくれたのか?という問いの答えですが、つまりはIT、というかソフトウェアの使い方が優れていたからという点が一番に主張されているように感じました。しかし、その前の段階で、フラグシップ・パイオニアリングが大胆な仮説を立て、モデルナを設立しているという背景はとても重要です。
道具は目的がなくては無益ですし、道具の発展もしません。ソフトウェアという道具をしっかり使いこなすための「目的」。そしてその目的に集まる「人」があってこそ成り立つイノベーションというものをモデルナは体現しているのではないかと感じました。
後半はモデルナというよりもGAFA企業のヘルスケア戦略について広範に述べられています。データやソフトウェア領域で進んでいる企業達にヘルスケアにおいても先を越されそうですが、単に道具であるデータやソフトを見ずに、目的から考えれば、色々な戦い方があると思います。
『モデルナはなぜ…』からの名言
フラグシップ・パイオニアリングはヘルスケアとライフサイエンスの分野を中心にプロジェクトを立ち上げ、2021年7月時点で100社以上の企業を設立、うち47社のイグジット(投資資金の回収)、またモデルナを含む24社のIPOに成功しています。
今日の一言
なぜ?という問いには実現した要因という意味と、動機という意味とがある。
テクニック | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
---|---|
マインド | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
革新度 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
『時間は存在しない』

アインシュタインは、絶対的だと思われた時間を相対的なものだという見方を世界に紹介しました。私たちが当たり前のように感じている「時間」は、色々な形を取るということを。
この本が凄いのは、単に物理学的な観点で「時間」を捉えるのではなく、私たちが主観的にどのように時間を感じているのか考えている点です。まるで心の中にはっきりと存在している「感情」や「神」といったものかのように…感情が存在しない、神は存在しない、と断定されたら、どう思うでしょうか?それが1冊の本となり、色々な見地から追い詰められていったら…
時間の絶対性を信じている人ほどお勧めですし、その挑発的なタイトルが上手に読ませることを成し遂げています。
『時間は存在しない』からの名言
わたしたちは矛盾のない世界を見ているが、それは自分たちと宇宙との相互作用を基に推定したものであって、わたしたちの途方もなく愚かな脳にも処理できるように、過度に単純化した言葉でまとめられたものなのだ。
今日の一言
何かが「存在する」というのはどういう意味なのか?
テクニック | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
---|---|
マインド | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
革新度 | ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |