2024年のイノベーション本ランキング
本を並行して読む変な習慣がついてしまいました。さくっと独善的ランキングです。
いきなり1位発表します!
広告からタイトル買い。読んでよかった!面白過ぎる。
「論理」に文化もクソもあるか?って思いませんか?
2冊目はこちらです
人間は家畜化しているな。つまり、仕組みの中で無難な人生を過ごすように教育されているな、と感じていただけに、むしろこれは進化であるとの視点は面白いです。
3冊目。
世の中の動き、特にアメリカのビッグテック企業の動きを理解するのにベストな一冊です。イーロン・マスクが取る色んな動きは、私たちの生活に影響を与えるわけですが、少し先回りできるかも。
でもイノベーターは問答無用で『イノベーションのための超・直感力』。読みましょう。
よいお年を!
『外資系コンサルのスライド作成術 作例集: 実例から学ぶリアルテクニック』
久々にこういう超実用的な本を購入。
実践と知識って、雲泥の差なのだけど、デザインやスライド作成となると、そのものが紙面に表現できるからこういう本が存在するんですよね。
たまに見て、完成を高める必要がありますね。そうでないと、一般的な感性が普通になっちゃう。
『外資系コンサルのスライド作成術 作例集: 実例から学ぶリアルテクニック』からの名言
•漫画家の手塚治虫は「マンガは一種の象形文字である」という名言を残していますが、モノのイメージを視覚化し、それをコミュニケーションの材料に用いるということに、もともと日本人は適性があるのかも知れません。
今日の一言
言葉を操り、図表を操る。
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『テクノ・リバタリアン 世界を変える唯一の思想』
自らもリバタリアンだと思うことが多かったけれど、その裏にある感情とはどういうものなのでしょうか?
いま世間をにぎわせているイーロン・マスクなどの考え方は、どんなことから生まれた、どのような思想なのか?
私たち日本人は、あらゆることに意見を持つわけではないので、強い政治的思想が生まれにくいけれど、何事にもイエス・ノーをはっきりするアメリカでは異なります。
そんな背景から生まれたリバタリアン、さらにテクノロジーを最大限に利用するテクノ・リバタリアンとは?
これからの時代、絶対に知っておいた方がよい、そして上手に付き合うべき人種かもしれません。
『テクノ・リバタリアン』からの名言
欧米社会を揺るがす「白人至上主義」のポピュリズムは、白人の優越を唱え有色人種を差別しているというよりも、その実態は「自分が白人であるということしか誇るもののない」マジョリティのアイデンティティ運動だ。同様に日本社会の「ネトウヨ」は、自分が日本人であるということしか誇るもののない「日本人アイデンティティ主義者」と定義できるだろう。
今日の一言
どんな哲学も、その人の育ちから逃げられない
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『「論理的思考」の文化的基盤』
論理的ーーこれは、万国共通なものだと思ってました。
しかし、確かに外国人の論理とまではいかないまでも、他人の論理ってちょっと違うかも?って考えていたので、タイトル買い。そして、大満足。
論理の大事なポイントとして、原因と結果、つまり因果関係の捉え方がありますが、これは学校の歴史教育が大きな影響を及ぼしているとの仮説。そして、もちろんその仮説を支える根拠はたくさんあります。
米国の経済原理、フランスの政治原理、イランの法技術原理、日本の社会原理という4つの対極を比較して、うならせてくれました。
日本人が政治家を選ぶとき、「政策を」と言いながら、身近で共感度の高い人を選ぶ習性はこういうところなんでしょうね。これも一つの論理として勉強になります!
実は、こうした書評を書く行為は、小学校のときから繰り返し学んでいる「感想文」の延長にあるそうです。外国で教育を受けると、感想文は上手に書けないそう。自分も苦手だったけど。
『「論理的思考」の文化的基盤』からの名言
四つの原理ー経済、政治、法技術、社会-は、どの社会においても存在する領域である。しかし、どの領域が主流文化として選択されるかにより、当該国の教育の原理が決まる。教育原理の四類型(経済原理、政治原理、法技術原理、社会原理)には、それぞれに対応する固有の思考法と推論の方法とそれを体現する表現法がある。原理に固有の思考法はそれぞれ独自の論理性や納得性の基準を持ち、推論の方法は合理的行為の基準となる。そして各原理で価値ある知識の形態と能力/学力を規定する。以上が本書の仮説である。
今日の一言
論理も人間の創造。
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『人間はどこまで家畜か』
犬や猫、その他の家畜はもともと野生の生き物でした。それが、進化するとともに人間に馴れ、危害を及ぼすことがなくなった代わりに、動物としての特徴は失っています。人間に育てられ、洋服を着たり、生存とは関係のない事柄ばかりで「生きて」います。
人間も同様に「家畜化」している。
人間も、「社会」や「世間」「ルール」という人間たちによって家畜化され、本来の“血潮”が流れなくなっているのではないかと、精神科医の熊代さんは書きます。こうした自らがつくり出した人工的な仕組みが、生きづらさをも持ち合わせているという点の危機感はまったくその通りだと思います。
単に人工的な環境に限らず、私たちのセロトニンや顔つきにも変化が及んでいるのは見逃せませんね。
本書は、こうした生理的な変化も含め、副題にあるような「現代人の精神構造」を紐解いてくれます。「最近の若者は…」という愚痴が繰り返されている理由がここに見て取れますね。
『人間はどこまで家畜か』からの名言
文化や環境が、この快適で安全で長寿で効率的な社会を成り立たせているのは確かです。ですがそれに伴って、私たちひとりひとりも他人を不快にさせるようにあるべきで、安全であるべきで、長寿であるべきで、効率的であるべきであると、社会のほうから要請されていないでしょうか。
今日の一言
昔先輩が、いつしか牙が抜かれていた、と言っていた。
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『ベンチャーキャピタルの実務』
コンサルティングを超えて今一番謎な職業はベンチャーキャピタルかもしれません。
いったい、VCは何をどうしているのか?
どうやって儲けているのか?(給料良さそうだし)
そんな謎のVCが何をしているのかを一冊で。かなり丁寧に解説してくれています。
最後にはベンチャーキャピタル十二訓という職業倫理というか思いというか精神性が示されていて、テクニックだけでなく熱量もグッド。
『ベンチャーキャピタルの実務』からの名言
スタートアップにおける市場の捉え方や事業モデルは変化が激しいため、“チェックリスト”方式では質の高い投資の意思決定ができない。
今日の一言
存在意義を認識している会社は強い。
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