『突破するデザイン』

「デザイン思考」はイノベーションを生まない。

そういうデザイン思考を痛烈に批判する一冊です。

デザイン思考は、あくまでも手段のイノベーションであり、「意味」のイノベーションにはなっていないと言います。意味のイノベーションは、モノを再定義し、新しい意味を与えます。例えば、ヤンキーキャンドルによって、ロウソクは明かりから香りという意味の違うものを提供するようになったようにです。新しい価値といってもいいかもしれません。

新しい意味を作り出すためには、ユーザーの声を集めたり、沢山のアイデアを発案することは有効ではありません。むしろ、内側から、少人数の「ラディカルサークル」で批判をし合うことが有効だと言います。

スティーブ・ジョブズが「顧客の声を聞かない」と言っていることと近しい概念ですね。

個人的には、同じことを感じていました。顧客の観察とヒアリングから得られるのはあくまでも「役に立つ」製品についての示唆です。新しい「価値」を見つけようとすれば、それ以上のことが求められて当然でしょう。アートに近づくこのような取り組みには、印象派の画家たちが集まったように、安心して批判し合う仲間がきっと役に立つはずです。

『突破するデザイン』からの名言

<新しい意味 とは、別の言葉で言えば「解釈」であり、最適化ではない。人々が愛するであろうモノゴトの解釈なのである。

今日の一言

デザインの観点でイノベーションを語るうえで「意味」に触れることは必然。

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『ファクトフルネス 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 』

言わずと知れたベストセラー『ファクトフルネス』今頃キャッチアップして書評書きます。

TEDで見たことのある面白いおじさんが、命を懸けて書いた遺筆となる一冊です。命がけで「知識人」に伝えたいことは、知識人にとっては耳の痛い話ばかり。耳が痛いというよりも、私たちがシンプルな質問を誤って答えてしまうのかを突き付けられます。 例えば、「世界の1歳児で、なんらかの予防接種を受けている子供はどのくらいいる? A 20% B 50% C 80% ?」などという問いに、先進国で高等教育を受けた私たちはチンパンジーやサイコロよりも答えられないのです。ランダムに答えた方が成績がよいということは、私たちは「知らない」のではなく、「間違った思い込み」があることを示唆します。そんな思い込みを排除し、「ファクト」をベースに世の中を正しく見ようというのがハンス・ロスリングの遺言なのです。

著者が注意を促す10の思い込みとは、

  1. 分断本能 「世界は分断されている」という思い込み
  2. ネガティブ本能  「世界がどんどん悪くなっている」という思い込み
  3. 直線本能 「世界の人口はひたすら増える」という思い込み
  4. 恐怖本能 「実は危険でないことを恐ろしい」と考えてしまう思い込み
  5. 過大視本能 「目の前の数字がいちばん重要」という思い込み
  6. パターン化本能 「ひとつの例にすべてがあてはまる」という思い込み
  7. 宿命本能 「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み
  8. 章 単純化本能 「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み
  9. 犯人捜し本能 「だれかを責めれば物事は解決する」という思い込み
  10. 焦り本能 「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み

実際にさまざまなデータを示して、思い込みのない世界の見方を教えてくれる貴重な一冊です。特に私にとっては、世界人口を所得別に4つのレベルに分ける考え方は頭にスッと入り、さまざまなことを整理してくれました。
1日2ドル以下のレベル1は10億人
1日8ドル以下のレベル2には40億人
1日32ドル以下のレベル3には20億人
1日32ドル以上のレベル4には10億人
1日32ドルということは年間約120万円。ほとんどの日本人はレベル4に入りますね。しかも生まれた時からこのレベルにいることになると、世の中を誤って捉えてしまいがちだということは注意したいところです。

『ファクトフルネス』からの名言

西洋の多国籍企業や金融機関で働く人たちはいまだに、ずっと昔に刷り込まれた、時代遅れの歪んだ世界の見方に従ってビジネスを行おうとしている。 でも、世界を理解することはますますビジネスに欠かせなくなっているし、理解しようと思えば簡単「理解できる環境になってきた。
今日の一言 人間はチンパンジーよりも間違えやすいことは認めるけれど、チンパンジーがサイコロよりも正答率が低いというのは人間の驕りなのではないだろうか。
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