『ワーク・ルールズ!』がワーク(機能)するかどうかが問題だ
あのグーグル社内はどんな環境で仕事しているのか、気になるところ…
興味本位でちょっと知ってみたいところが、予想をはるかに超えて知れてしまう一冊です。
読み始めると、シリアスな人事担当者による人事担当者のための本だということがわかります。著者が「人事部門の仕事は生死にかかわるものではないが、社員は絶叫し、泣きわめき、下手をすると退社しかねない。」と書いているように、世間では時々人事は「ヒトゴト」と揶揄されている人事の仕事を経営の当事者として位置づけ、グーグルで取り組んだ様々な施策を紹介しています。
しかも、そこはグーグルならではで、人事施策を主観や感覚ではなく「データ」で裏づけ、実験を重ね改善したり、うまくいかなければ止めたり、と仮説検証を繰り返すプロセスはまさにイノベーションです。自分たちが先頭を走っているという自負があるからこそ、新たなことを試し、そこから学ぶ姿勢はさすがです。
グーグルによって導かれた10個のルールは
- 事に意味をもたせる
- 人を信用する
- 自分より優秀な人だけを採用する
- 発展的な会話とパフォーマンスのマネジメントを混同しない
- 「2本のテール」に注目する
- カネを使うべきときは惜しみなく使う
- 報酬は不公平に払う
- ナッジーきっかけづくり
- 高まる期待をマネジメントする
- 楽しもう!(そして、①に戻って繰り返し)
会社と仕事、人の能力を考える上で良い刺激を与えてくれる本だと思います。
『ワーク・ルールズ!』からの名言
問題は、人間の本質を変えるためにどのようなマネジメントが必要かということではなく、仕事の本質を変えるために何が必要かということだ。
今日の一言
ベストプラクティスを探してはいけない。唯一ベストプラクティスと呼べるようなものがあるとしたら、透明性と実験だ。あらゆることをやってみて、そこから学び、修正する。
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