本で学べばいいじゃん『世界最先端の経営学』
前作『世界の経営学者はいま何を考えているのか』で経営学を「使える」学問へと紹介した入山さんがもっと最先端という内容を惜しげなく紹介してくれました。特に何が最先端なのかというと、「イノベーション」関連の研究が増えていることでしょう。
そして、日本の読者の悩みどころがピンポイントに指摘されていたりして面白いです。
例えば、第3章のタイトルは「あなたの会社の戦略がうまくいかない、最も根本的な理由」です。このようにブログのようなタイトルが続き、それだけを読んでいても大体内容がわかります。普通のブログは「釣り」だったりするんですが、ちゃんと学術的な解説がされているので中身も読んだ方がいいですが、いくつかご紹介。
- 「経営学は役に立たない」についての二つの誤解
- あなたの会社の戦略がうまくいかない、最も根本的な理由
- イノベーションの絶対条件!「両利きの経営」を進めるには
- なぜ大企業は革新的イノベーションについていけないのか
- 「チャラ男」と「根回しオヤジ」こそが、最強のコンビである
- 「ブレスト」のアイデア出しは、実は効率が悪い
- 「失敗は成功のもと」は、ビジネスでも言えるのか
- 日本最強の後継社長は「婿養子」である
『ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学』からの名言
すなわち、経営・戦略の良しあしで業績が決まるのは「飛び抜けて成功した企業か、失敗した企業」だけで、残りの普通の起業の収益性は「どの産業にいるか」で決まっている、というのです。
今日の一言
経営学者にもビジネスモデルやSCPがあるのが面白い
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