『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』
イノベーションと組織というテーマに関して非常に網羅性の高い一冊でした。
しかも新書というのが読みやすいですね。
日本人にはイノベーションは不向きなのではないかという定説から入り、その裏付けと反証を挙げるなかで非常に多くの知見を提供してくれます。
例えば、権力格差の問題。普段私たちが感じる「風通し」は年長者が支配していることと関連していそうですが、権威とリーダーシップを混同することによるものだという説明には深く腹落ちしました。他には「新参者」や「若者」がイノベーションの担い手として期待されているものの、発言権が少ないことなど、イノベーションを阻害する要因を挙げています。
人材流動性の低さも影響あります。色々な背景を持つ人がなかなか交錯しない、そんな環境も関係がありますね。
このように組織やリーダーとしてイノベーションを阻害する要因をたくさん知っておくことは大事なことです。
人の創造性を殺さず、組織として活用していくための入門書といって良いと思いました。
『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』からの名言
これは組織論の基本中の基本ですが、リーダーは「ルールでは判断できない、論理だけでは整理できな例外事項について「意思決定する」ために存在してるのです。
今日の一言
組織は細胞の集まり。でも、細胞1つでは組織と同じ動きはしない。
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『ティール組織』
『「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明』