『未来をつくる起業家』
起業家は(少なくとも最近までは)あまり注目されませんでした。小さな組織をつくることよりも、どれだけ大きな組織の中にいるかが評価されることが多いからです。
この本には19個の起業にスポットライトを当て、起業家のリアルな姿を映し出しているコレクションです。
起業と一口に言っても、業界は違うし、起業した年齢もまちまちです。アップルとスティーブ・ジョブスしか知らないと、見えない小さな選択の重要性が見えてくるのではないかと思います。数多くのストーリーを見ることで、どの会社もピボットし、どの会社も最初はものすごく小さい、そして何よりも完全に成功する道筋が見える前から行動していることが特徴だということが分かるのではないでしょうか。
個人的にはAnyperkを起業した福山さんのストーリーが好きでした。日本人初でY Combinatorに参加し、日本起業のお家芸である社員への福利厚生をアメリカにも、というコンセプトも共感できます。最初からそう考えていたわけでもないことも面白いです。MVPという概念をさらに進めて、Minimum Sellable Productという考えも面白いですね。
『未来をつくる起業家』からの名言
起業はロールプレイングゲームを毎回最初からやるようなものです。はじめからわかることは何もありません。同じことをやってうまくいくことはないですけど、複数の起業をするに従って慣れてはきます。 《坂井 光 インタレストマーケティング談》
今日の一言
起業家のストーリーは成功する前に聞いた方が面白いと思う。
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