ハンパな気持ちで読めないハードコアな社長マニュアル

HARD THINGS  
起業家向けハードコア解説書。ここ数年で最も名言が多い本です。
知る人ぞ知る起業家、VCのベン・ホロウィッツによる『ストイックCEOのすゝめ』的、一冊です。
引用し始めたらキリがないので選ばないといけませんが、例えばこちら、起業家CEOとしての要件が厳し~く、言いつけられます。

「成功するCEOの秘訣は何か」とよく聞かれるが、残念ながら秘訣はない。ただし、際立ったスキルがひとつあるとすれば、良い手がないときに集中して最善の手を打つ能力だ。

会社を立ち上げて、潰れそうになって、何とかして、また潰れそうになって、何とかしながら売却して、売却しない部分をまた大きくして・・・と自分の体験とその体験を通じて得られた教訓がリアルに書かれています。
リアルすぎて、ホンモノを目指すストイックな経営者以外は読まない方がいいかもしれません。生々しすぎます。
多くの経営書は、都合のよいところだけを選んで書いたり、過ぎたことを都合よく後知恵で書いていたりしますが、これはまぎれもなく、リアルに書かれています。スタートアップの経営者としてホンモノを目指す人には絶対に読んでほしい一冊です。

ストーリーとして頻出するのが、従業員の首の切り方。特に成果を出さない幹部をどう代えるのか、については何度も何度も出てきます。もちろん、採用の仕方についても相当の経験則を語ります。そして、採用した後の育成や教育にもこだわりを持っています。

マクドナルドの従業員がそれぞれの仕事のための教育を受けているのに、それよりはるかに複雑な仕事をする人たちが教育を受けないのはおかしい。

確かに・・・ 教育が無理だから、幹部教育をしないのかと思いこんでましたが、創業社長ならやりようがありますね。というか、やりようを見つけるのが社長の仕事だとベン・ホロウィッツに怒られてしまいそうです。

企業文化は初めから意図してシステムの中につくり込めるものではない。創業者や初期の社員たちの行動の積み重ねがやがて企業文化と呼ばれるようになっていくのだ。

世界でトップクラスの企業になろうと思ったら、世界でトップクラスの努力をする必要がある。誰かの努力がそのレベルに達しないようなら責任を問われるべきだ。

このあたりの言葉を聞くと、震えますね。かなり厳しいハードルを設定してくれます。

しかし、最後にはしっかりと勇気づけて終わります。

自分の独特の性格を愛せ。生い立ちを愛せ。直感を愛せ。

『HARD THINGS』からの名言

私が経験から学んだCEOとしてもっとも困難なスキルは、自分の心理のコントロールだった。

今日の一言
起業する覚悟と、起業して偉大な会社を創り上げる覚悟は近いけれど、けた外れに違う。

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One Response to ハンパな気持ちで読めないハードコアな社長マニュアル

  1. […] 1位『HARD THINGS』はシリコンバレーで起業し、苦しみながら経営を学んだベン・ホロウィッツが、ビジネス書が避けるような「難しいこと」を惜しげなく伝えてくれます。これを読むと『 […]

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