『サピエンス全史』


サピエンス全史

日々の暮らしを全地球的、全歴史的視座で見つめ直してみてはどうでしょう。
私たちの平和や幸せはどんな犠牲や、知恵、発明や葛藤の結果なのか、そもそも生物としてヒトはどういう進化をしてきたのかということを教えてくれます。
まず、生物としての進化です。まず、人間が地球上でここまで繁栄したことは異常です。その原因は「認知革命」。妄想、つまり抽象的な概念で、協力し合うことがサピエンスの種としての強みをもたらしているという点。単に言葉を話すことができるだけでなく、その言葉は未来を約束したり、貨幣を生んだり、「神」のようなものさえも生むわけです。

最初に生まれたのは「農耕」。耕せば、いずれ穀物が生えてきて豊かになる、という「妄想」によって社会が作られ、権力も作られました。
発展して「貨幣」も生まれ、そのような資源を奪い合う帝国主義も生まれます。帝国主義は「宗教」という共通の妄想、つまり「共同主観」といったことを動員し、世界を統一する方向に働きます。

特に、アメリカ大陸を“発見”したことは大きな転換点です。未知なものを探し当てることで、成長がもたらされ、「過去の伝統よりも現在の観察結果を重視することを学んだだけでなく、アメリカを征服したいという欲望によって猛烈な速さで新しい知識を求めざるをえなくなったからだ。」つまり、科学というものの価値も一気に見出されます。それまでの学問は、権力者の主張を裏付けるために行われていたのに対し、成長のための科学は、「未知」を克服するため、つまり権力者の無能を補うために用いられているのですから。

この科学革命によって、現代の平和ももたらされていると著者は言います。

科学革命と市場経済によって、国家間は争うよりも平和に経済交流をする方が利益が大きく、平和主義は合理的な戦略となりました。

では、全体として幸せか?というと、著者は明言を避けます。確かにわがままが許されるようにはなったものの、果たして幸福になっているのかと。しかし、仏教という宗教に光を当て、人間が欲にとらわれることから解脱すれば幸せになるのではないか、とヒントを与えているのも確かです。私たち日本人には、このような仏教的思想があるのであまり感じないかもしれませんが、無防備に未来に希望を持てば裏切られ、悲観するとそこまで悪くもない。そんなサピエンスの歴史家もしれません。

『サピエンス全史』からの名言

現在のさまざまなイデオロギーや政策は、人間の幸福の真の源に関するかなり浅はかな見解に基づいていることが多い。

私たちが小麦を栽培化したのではなく、小麦が私たちを家畜化したのだ。

今日の一言
こういう本は、一見客観的に描かれているが人間はいかなるバイアスからも逃れられないことを余計に感じる。

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