『フェルドマン博士の日本経済最新講義』

フェルドマン博士の 日本経済最新講義 
この本の良さは、前書きにある経済学の役目に集約されています。

経済学とは何かと訊ねられれば、「希少資源の最適な利用の学問」と答えます。さらに、その目的は、「希少性からくる争いを減らし、世界を平和にすること」と言えるでしょう。

研究のための研究もありますが、社会的意義のある経済学として位置付けて、日本経済に対するさまざまな提言をしています。
グローバルな、というより外国から見た日本の経済政策の是非がわかりやすく伝えられているのは貴重ですね。
例えば、アベノミクスや、エネルギー政策というマクロに見ないとわからないようなことに対して俯瞰的な評価がないことには、国民一人一人の立場で意見はまとまらないわけですから、「経済学」というような科学的なアプローチは必要です。しかし、この本でも述べられているように、選挙制度が既得権益を守るようにできている以上、なかなか国は動かないんですよね。フェルドマンさんは、一部の「運のいい人」を守るさまざまな制度を
特に、労働市場の流動性が不足している点を挙げているのは納得できます。
なぜなら、「人」が現代の「希少資源」なわけですからね。それを大企業の年功序列の枠内に収めておくのは大きな損失になります。フェルドマン博士も年功序列のメリットは社内の嫉妬を減らすことと、人事部の仕事を楽にすること以外にはない、と言い切っています。
特に目から鱗というわけではないですが、経済と政治、文化のつながりを学ぶにはいい本です。
『フェルドマン博士の日本経済最新講義』からの名言

要するに、男性でエリート大学を出ていて、公務員になるか、あるいは大企業に入った運のいい人は総じて一生得をする。

今日の一言
選挙制度は変えないと。

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