わかりやすい日本語を書こう『日本語の作文技術』

日本語の作文技術 (朝日文庫) 

文章のウマい人がfacebookで勧めていたので、かなり説得力あり、即買いした本です。
第一印象はレベル高い!

しかし、我慢して読んでいくと、著者と一緒に「わかりやすい日本語」について考えていくような効果があるのです。
書けて当たり前だと思っている日本語は案外難解であり、意外にルールも曖昧であることが徐々にわかってきます。例えば「、」句点の打ち方については明文化したルールがないので、あらゆる可能性を洗い出して、どの打ち方が最もわかりやすいのかを示してくれるのです。
そもそも句点はつい売ってしまうのですが、原則としてはあまり打ってはいけません。そして打つ場合のルールは以下の2つ。
第一原則 長い修飾語が二つ以上あるとき、その境界にテンをうつ。
第二原則 原則的語順が逆順の場合にテンをうつ。

そしていつも悩むのが複数の修飾語がある場合の順序です。修飾語と被修飾語が離れるとわかりにくくなりますが、ある一定の順序に従えば大丈夫です。

  • 節を先に、句をあとに。
  • 長い修飾語ほど先に、短いほどあとに。
  • 大状況・重要内容ほど先に。
  • 親和度(なじみ)の強弱による配置転換。

最も重要だと思った日本語論は「主語は不要」だということです。欧米語は文法上必ず主語を必要としますが、日本語では要りません。なぜなら、日本語は「述語」を軸として文章が作られるからです。英語だと It is cold.のように、単に「寒いです」といえば、主語を必要としない文にまで主語をつけることを強要することを否定しています。無理やりに主語をつけなくても「述語」を意識すれば日本語で論理的な文章を書くことができるのです。

難しい技術や、時代遅れの技術もあるが、この一緒に考えるプロセスによって、言葉の選び方、言葉の順序やつなぎ方、ひらかなにするべきか漢字にするべきか、カタカナにするべきかを考えさせてくれる一冊です。

『日本語の作文技術』からの名言

はからずも新聞記者となってすでに十数年、もはや「名文」や「うまい文章」を書くことは、ほとんどあきらめた。あれは一種の才能だ。それが自分にはないのだ。しかしこれまで努力してきて、あるていどそれが実現したと思っているのは、文章をわかりやすくすることである。これは才能というよりも技術の問題だ。技術は学習と伝達が可能なものである。

気づいたこと
バラク=オバマとは書かないな、最近は。
今日の一言
本田勝一氏にはブログでも書いてほしい。ネット用の日本語マニュアルもあっていい。

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